【インドネシア語の難易度】インドネシア語は世界一簡単!?

indonesian-easy インドネシア語

バリ島やジャカルタなど海外旅行や仕事で日本人がよく訪れるインドネシア。

インドネシアの公用語はインドネシア語ですが、世界一簡単な言語と耳にすることがあります。

僕はインドネシア語を日本で1年間勉強して、インドネシアに住んで半年経った頃には日常会話でも仕事でもそれなりに話せるようになりました。

そんな自分がインドネシア語の簡単なところ、難しいところを紹介したいと思います。

インドネシア語の特徴

まず簡単にインドネシア語について紹介します。

インドネシア語は英語と同じアルファベットで表記します。

語順は、ざっくりいうと英語や中国語と同じでSVO型です。
S(主語) + V(動詞)+ O(目的語)

例:
私はインドネシア語を勉強します。
Saya belajar Bahasa Indonesia. 
Saya (私は) + belajar(勉強する) + Bahasa Indonesia(インドネシア語).

彼はゲームをするのが好きです。
Dia suka main game.
Dia(彼は) + suka(好き) + main(遊ぶ) + game(ゲーム).

発音は基本的にローマ字読みです。
なので書いてあるアルファベットをそのまま日本語でのローマ字読みと同じように読むことができます。

インドネシア語が簡単な7つのポイント

アルファベット文字

インドネシア語はアルファベット文字を使って表します。

中国語や韓国語、タイ語などのように、独自の文字を使わないので新たに学ぶ必要がありません。

アルファベットなので、読んだり書き表すことができます。

発音が簡単 (声調がない)

インドネシア語の読み方は基本的に日本語のローマ字読みと同じです。

いくつか注意しなければならない発音はありますが、中国語やベトナム語のように声調がないので、ほとんど書いてあるとおりに読むことができます。

時制がない

インドネシア語には時制による動詞の変化がありません。

例えば、英語で現在形、過去形、過去分詞形と時制に合った動詞の形を勉強したと思いますが、インドネシア語では時制に関わらず一つの動詞の形を使います。
現在、過去、未来でもすべて同じ形です。

例えば『食べる』は
英語であれば、原形 eat, 過去形 ate , 過去分詞形 eatenですが
インドネシア語だったらmakanのみです。

インドネシア語でどのようにいつの出来事なのかを伝えるかというと、『昨日』や『明日』など時間を表す言葉や『すでに』など言葉を一緒に使います。

私はこのケーキを明日食べます。
Besok saya makan kue ini.

私はこのケーキを食べました。
Saya sudah makan kue ini.

名詞に性がない

フランス語などのヨーロッパ諸国の言葉の多くには男性名詞や女性名詞、中性名詞といったものがありますが、インドネシア語にはありません。

英語などの外来語が多い

インドネシア語は英語、オランダ語、アラビア語などから来るたくさんの外来語があります。
日本語でもテレビ、コミュニケーション、ボトルなどたくさんの外来語を使っていますが、インドネシア人も日常的にたくさんの外来語を使っています。

英語ができる人は、理解できる単語の数が自然と多くなります。

単語にパターンがある

インドネシア語には基語(きご)と呼ばれるいくつかの単語のもとになる言葉があって、その基語の前後に文字(接辞)をくっつけて単語が作られます。

例:
【基語】baca 読む
membaca Aを読む(フォーマル)
membacakan AをBに読んであげる
bacaan 読み物
pembaca 読者
pembacaan 読むこと

接辞にはパターンがあって、そのパターンを覚えれば単語を簡単に覚えることができます。
知らない単語に出くわしても、基語と接辞のパターンを知っていれば意味を推測することもできます。

インドネシア人はフレンドリー

インドネシア語を習得しやすい点のひとつに、『インドネシア人はフレンドリー』というのがあげられます。
言語を習得するにあたって、わからないことを教えてくれる人や話相手になってくれる存在がいるというのはとても助かります。
特に話すスキルを伸ばすには、話相手が必ず必要になります。
インドネシア人はとてもフレンドリーな性格をしていて、さらにインドネシアは日本語学習者が世界一多い国で、たくさんの人が日本に興味を持ってくれています。
人口は世界第4位の約2億千万人で、在日インドネシア人は約6万人いるので、インドネシア人の友だちを見つけるのは比較的容易です。

インドネシア語が難しい6つのポイント

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聞き慣れない言葉

インドネシア語には英語などからくる日本人にとって馴染みのある言葉がたくさんありますが、それ以上に聞き慣れない言葉がたくさんあります。

ゼロからひとつずつ覚えなければなりません。

例:
Macam 種類
Kegiatan エネルギー
Kerja 働く
Rumah 家
Mandi シャワーを浴びる
Kenapa なぜ
Harga 価格

言葉を修飾する語順

インドネシア語は言葉を修飾するときには、対象の単語の後ろに修飾語を置きます。
日本語や英語は、修飾語を前に置くので語順が逆になります。

例:
良い人、 Nice person
→ Orang(人) baik(良い)

おいしい食べ物、 Delicious food
→ Makanan(食べ物) enak(おいしい)

接辞が多い(派生語のパターンが多い)

インドネシア語の簡単な点で、様々な単語の基になる単語と接辞のパターン(派生語のパターン)を知っておけば単語が覚えやすいと言いましたが、実は接辞のパターンがとてもたくさんあります。
似たようなパターンもあるため、それらを覚えるのは結構大変です。

例:
me-
me-i
me-kan
memper
memper-i
memper-kan
pe-
per-an
ke-an
se-
などなど

書き言葉、丁寧語、タメ語の違い

日本語で書き言葉と口語、さらに丁寧語とタメ語があるように、インドネシア語にもあります。
口語では上で書いた接辞を省略したり語尾を変化させたりするので、慣れが必要になります。

さらにインドネシアには約300民族が住んでいて言語も700以上あるので、各地域によってインドネシア語の話し方も異なることがあるので、都度慣れなければなりません。

受け身表現が複数ある

インドネシア語文法はシンプルですが、受け身表現がいくつもあります。
詳細は省きますが基本のyangやdi-を使ったものからter-やke-を使った不規則的なものまであります。

教材が少ない

インドネシアは英語、中国語、韓国語などと違って教材があまりありません。

英語で使っていたような便利な教材もインドネシア語ではなかったりして、インドネシア語の情報を探すためにとても時間がかかります。

インドネシア語の難易度は!?

インドネシア語の簡単な点と難しい点を上げましたが、総合的に考えるとインドネシア語は学びやすい言語だと思います。

接辞などややこしい部分はありますが、文法は比較的シンプルです。
特に口語では接辞を省略することが多いので、単語さえ言えば伝わります。

またインドネシア人はフレンドリーなので、多少の間違いも多めにみてくれるし、親身に話をしてくれます。

インドネシア語を学んでみて

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僕自身がインドネシア語を学んでみて、これまで中学校、高校など学校で英語に触れてきているので、すんなりとインドネシア語を学び始めることができたと思います。というのもアルファベットを読むことに慣れていましたし、SVOの語順にも慣れていたので簡単に読み始めることができました。
ただ修飾語を後ろに置くというのは初めての経験で、さらに英語に慣れている分もあって、とても違和感を感じました。

接辞のパターンの多さにも苦労しました。
理解して慣れれば単語を早く覚えれますが、最初の頃はデメリットでしかなかったです。

最も苦労したというかインドネシア語学習で大きな時間を割いたのが教材探しだったと思います。
英語学習で使った教材と同じようなものを探そうと頑張りましたが、結局は見つからなかったりと余計に時間を使った記憶があります。

それでもある中で勉強すれば基本的なインドネシア語は身につけることができて、インドネシアに来てからは特にインドネシア人のフレンドリーさに助けられてインドネシア語をぐんぐんと伸ばすことができました。

最後にインドネシア語の勉強方法についてまとめましたので、それを参考にすれば教材探しに余計な時間を使うことなく、学習できると思います。

ぜひインドネシア語を学んでみてください。

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