自己分析で、自分がどんな会社で働きたいか、これから働く会社で貢献するためにどんな経験やスキルがあるのか知り、
企業研究でその会社が自分の希望に合った会社かどうか、どういった人を求めて
いるのかわかったと思います。
自分の希望と興味がある会社の働き方(業務内容や待遇など)が合致したら、実際に自己分析と企業研究を活用して面接対策をしていきましょう。
※海外転職において海外で働くということを高い優先順位に置いているならば、どんどんと応募して面接していきましょう!一般的に書類選考の通過率は数十パーセント程度で、いきなり本命の企業を受けても面接経験がないと失敗しやすいです。内定をもらっても2週間程度保留できます。
面接で必ず聞かれる質問5つ
転職活動での面接で必ずといっていいほど聞かれる質問です。
しっかりと準備をして答えられるようにしておきましょう。
- 自己紹介
- 退職理由
- 志望理由
- 将来の夢
- どのように貢献
面接での質問回答例
これから自己分析と企業研究を踏まえて、面接でよく聞かれる質問の回答を考えていきたいと思います。
基本的な考え方として、面接を受ける企業の特徴とその企業が求める人物像に合わせて、自分が持つ経験やスキルをPRしていきます。
回答の長さは1分程度で話せる内容(だいたい300文字)を目安に考えてください。
◆プロフィールと自己分析
- 大学:建築学科
- 大学院:経済学、開発経済学、留学生多数
- 鉄鋼関連企業
- 法人営業
- 事業内容:鉄鋼関連機械製作
- 従業員数:300名程度
- 海外旅行経験:30カ国以上
- 起業(食品製造業)
- 資格:
・英語(TOEIC 845点)
・インドネシア語(日常会話レベル(勉強中))
◆会社と企業研究
- 建設関連企業(在インドネシア日系企業)
- 事業内容:土木工事の設計・施工
- 社員数:200人(うち日本人数名)
- 募集職種:経理(+総務)
- 業務内容:
・会社運営に関わるサポート業務
・工事案件に関わるサポート業務
・出張者のアレンジ業務
・経理書類などの作成 - 必須スキル
・業務上コミュニケーションが可能な英語力
・長期的に海外で活躍したいという意欲のある方 - 歓迎スキル:
・インドネシア語ができる方
→企業が求める人物像
- 建設関連企業で働いたことがある
- 建築の知識がある
- 従業員数数百人以上の会社での就業経験
- 経理業務の経験
- 様々な業務を行ってきた経験
- 英語ができる
- 海外で長期的に働きたい意欲
- インドネシア語ができる
◆自己紹介
自己紹介では名前を名乗り、職務経歴と志望理由を簡潔に話しましょう。
自己紹介は面接で最初に行います。これであなたの第一印象が決まります。元気よく自信を持って、話しましょう。
話す内容は、応募企業で活かせる職務経験と志望理由を簡潔にまとめることが大切です。詳しい内容については、面接官が質問するので、そこで伝えていけばOKです。
例:企業が求める人物像と自分の経験を踏まえて、自己紹介を考えました。
〇〇(名前)と申します。
前職では、地元の食材を使った食品製造業を起業し、経営していました。製品開発や製造管理をはじめ、日々の経理業務やオンラインストアの運営や地域店舗への営業などを行っていました。
今後は、がらっと変わりますが、インドネシアに関わっていきたいと思い、これまでに培ってきた経験を活かしたいと考え、自営業時に経理業務を中心に様々な業務に従事した経験や大学で学んだ建築の知識などを活かしたいと思い、御社を応募させていただきました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
◆退職理由
できるだけネガティブな内容とならないように、前向きな話をしましょう。
転職理由は人それぞれで「人間関係がうまくいっていない」、「仕事が面白くない」など本音はあるかもしれませんが、ネガティブな内容についてはそれを直接的に伝えることはせず、前向きな表現にして面接官に伝えましょう。
退職理由にも企業が求める人物像と自分の経験や想いを絡めることができたらベストです。
例:
企業が求める人物像と自分の経験を踏まえて、退職理由を考えました。
2つ理由があるのですが、一つは家族の問題で、家族とともに食品製造業の会社を営業しておりまして、その家族の体調が悪くなったのと、さらには祖父母も介護を必要とするようになり、会社を続けていくのが難しくなりました。
もう一つは、自分に関係することで、会社を始める前から海外で、特に発展途上国に関わりながら働きたいという思いがありました。そんな中、昨年にインドネシアに来たときに、人と人との距離が近くてとても親切で、ご飯も美味しいなど、インドネシアの生活が自分に合うなと感じたのと、まだまだインドネシアの経済は発展途上で伸びしろが十分にあることから、ここでやっていきたいと感じました。家族の問題とインドネシアで働きたいという思いが重なって、転職を決意しました。
◆志望理由
志望理由は、どのくらいあなたが応募先企業に入社したいかという意欲(長期的に働いてくれるかどうか)と入社後どんなことをやりたいのか(貢献してくれること)について知るために質問されます。
自己分析と企業研究をしっかりとやっていないと、意欲も伝わらないし、応募先企業とはミスマッチではないのかという印象を与えてしまいます。
あなたの希望と応募先企業でできること、あなたのスキル・経験と応募先企業が求める人物像と合うように、説明しましょう。
例:
企業が求める人物像と自分の経験を踏まえて、志望理由を考えました。
大学院の頃から発展途上国の発展に関わりたいと思っていて、御社は人の生活や国の発展に欠かせないインフラや建物を作ることをされていているところに惹かれました。
その中で、本職は、自身の経理業務の経験や大学で学んだ建築の知識、英語力といったこれまでの職務経験を活かせると思いました。
自営業時には現金の出納管理、伝票整理、受注出荷、売上管理など日々の経理業務から決算書類作成・税務申告まで行ってきました。
インドネシア語ンドネシアや上場企業における足りない経験や知識は早く身に着けて行き、御社で経理業務に携わりながら御社とインドネシアの発展に貢献していきたいと考えております。
◆将来の夢
将来の夢を質問する理由は、あなたが(特に仕事を通じて)どのような人になっていきたいのか、何を達成したいのかということを知るためです。言い換えると、あなた自身が仕事に目標を持って前向きに取り組めるかどうか判断されます。
あくまでも企業の面接ですので、私生活の夢ではなく、仕事に関連した夢を話しましょう。
またあなたのなりたい人物像や達成したいものが、応募先企業の求めるものと合うようにしましょう。そうでないと、うちの会社とは合っていないね、と判断される恐れがあります。
例:
企業が求める人物像と自分の夢を踏まえて、将来の夢を考えました。
この人に頼めばなんとかなるという人になりたいです。
業務の知識を身に着けて経験を積んでいき専門性を高め、深く広く御社での業務に精通して貢献していきたいです。またインドネシア語を習得して、現地従業員をマネージメント、育成できるようになっていきたいです。
日々の業務においても人間関係を大切にして、問題に直面にしたときには、たとえ自分の専門外で解決できなくても、周りの助けを得て解決できるようにしていきたいです。
◆どのように貢献
当然ですが企業は自社に貢献してくれる人を求めています。特に転職の場合、入社した後、短期間で活躍してくれる人、即戦力を求めています。
企業が求める人物像に合わせたあなたのスキル・経験をPRして、企業があなたを採用したら自社で活躍できるということを伝えましょう。
例:
企業が求める人物像と自分の経験を踏まえて、どのように貢献できるかを考えました。
これまでの職務で様々なことをやってきましたので、本職に必要とされる様々な業務にも対応できます。1社目で働いた会社では、法人営業をやりながら、HPの改訂や製品パンプレットの作成、展示会出店、貿易業務などを担当してきました。前職においても少人数で会社を運営しておりまして、経理業務をはじめ会社運営に関わるあらゆることをやってきました。また数百人規模の会社で、多くの関係者、複数部署との関わりの中での働き方を経験し、一方で自営業でビジネスに関係することを小規模ながら一通り経験してきましたので、業務全体を見ながら、各関係者と連携して仕事を円滑に行っていけると思います。
面接は必ず事前に準備!そして臨機応変に!!
以上の5つの質問は、転職活動での面接で非常によく聞かれます。事前に回答を準備しておいて、すらすら言えるようにしておきましょう。
しかし実際の面接では、面接官の質問スタイルや興味の持つポイントが想定と異なることがあります。
その際は、できるだけ臨機応変にアピールするポイントを変えて話せるようにしましょう。
もちろん、臨機応変にことは簡単なことではありません。しっかりと準備していたとしても、話すのが得意な人でないと難しいです。
しかしながら面接の場数を踏んでいけば、慣れていきますし、対応力もついていきます。
転職エージェントの方との面談も含めて、面接機会を積んでいき、粘り強く転職活動をすすめていくことが大切です。
(僕自身も最初の方は面接で全然うまく伝えることができず、連続で不採用となりました。)
諦めずに夢に向かって進んで行ってください。