インドネシアのコロナウイルスの状況 ⑧〜バンドン、ジョグジャカルタ。観光業は壊滅

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インドネシアでは6月下旬にコロナウィルスに関する経済活動への規制が緩和されて、”新しい日常”というコロナウィルスに注意しながら生活するという新しい生活が始まっています。

しかしながら、インドネシアでのコロナウィルスの感染拡大は収束していません。

インドネシアの現在の状況

インドネシアでの8月6日時点でのコロナウィルスの状況は、

感染者数118,753人、死者数は5,521人、回復者数は75,645人となっています。
感染者数は東南アジアでフィリピンについで2番めに多いです。

1日の新規感染者数は1ヶ月前までずっと日々過去最多を更新していたのですが、現在は2,000人ほどを推移しています。

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一方で死者数は5,521人で、東南アジアで断トツで最多。

しかしながら、先月とんでもないニュースがインドネシアで報じられました。

死者数が依然と多いのですが、実はコロナウイルスによる死者数は公表されている数の5倍にのぼるのではないかということで世間に衝撃を与えてました。

報道によると、インドネシアの保健省が公表しているデータは、世界保健機構(WHO)の基準に従った集計方法とは異なったもので、公表されているデータは実際のものよりも少ないのではないかということです。

国内の移動が可能

5月には大型連休時の帰省を禁止措置を行ったり、一部地域の飛行機の国内線を運行停止にしたりと国内移動において様々な規制が設けられていましたが、現在では規制が緩和されて国内移動が可能となっています。

しかしながら、飛行機、バス(長距離)、電車などに乗る場合には14日以内に実施されたコロナウイルスの検査(Rapid TestやPCR検査)の陰性結果証明書が必要とされています。

インドネシアでは、医療機関で有料で希望者はコロナウイルスの検査を受けることができます。

Rapid Testは医療機関によりますが、1,000〜4,000円。

PCR検査は、3〜5万円。

バスや電車の運賃が1,000円、2,000円なので、コロナウイルスの検査により合計で2倍の費用になるというのは、なかなかの痛手です。

そういうこともあってかどうかわかりませんが、僕のこれまでの経験ではバスに乗った際に陰性結果証明書の提示を求められることはありませんでした。。。
たぶん、出発地と目的地や状況によって変わるとは思います。
電車に乗る場合は、陰性結果証明書の提示を求められる可能性が高いそうです。

ちなみに飛行機の国際線も便数は減っていますが、運行されています。
しかしながら、外国人への入国規制は続いていますので一時滞在許可(KITAS)または定住許可(KITAP)を持たない外国人がインドネシアに入国するのは難しい状況です。

バンドンとジョグジャカルタの状況

バンドンとジョグジャカルタに行ったので、簡単に状況をお伝えします。

バンドン

コロナウイルス前にバンドンへ来たことがないので比較することは出来ませんが、意外と街中には人がたくさんいました。

しかしながら、バンドン在住の人に話を聞くと、かなり人は減っているそうです。
特に外国人と学生がいないそうです。

外国人は先ほど言ったように、入国制限が設けられていて観光ビザの発行は停止していて、訪問者が激減しています。
バンドンは大学の街でバンドン工科大学やインドネシア教育大学などの有名大学がありますが、授業はオンラインで行われているそうで、みんな実家などに帰っているとのことです。

僕が滞在していた同じホテルには、コロナウイルスの影響で仕事がなくなったという人がいました。
今は週末レストランでアルバイトをして食いつないでいるそうです。

ジョグジャカルタ

ジョグジャカルタもバンドンと同様に大学の街でかつ、世界三大仏教遺跡ボロブドゥールを有するなど言わずとしれた観光の街です。

ジョグジャカルタはバンドン以上にコロナウイルスの影響を受けている印象がありました。

ゲストハウスの4人部屋に2週間泊まっていたのですが、ほぼ貸切状態で、他の個室もたまにインドネシア人旅行者が訪れるくらいでした。

周辺の観光客向けレストランも人がいない光景を頻繁に見かけました。

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ボロブドゥール遺跡やプランバナン寺院は、現在入場することは可能ですが、遺跡内に入る(登る)ことは禁止されています。

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ジョグジャカルタから来るまで2時間ほどの場所にあるソロ(スラカルタ)という街にも行きました。
チュト寺院とスクー寺院へ観光したのですが、ソロに住んでいる人以外はインドネシア人でもそれら寺院に入ることはまだ許可されていないということで、残念ながら寺院の中に入ることはできませんでした。


地球の歩き方 インドネシア

コロナウイルスがインドネシアの生活を変える

日本ではコロナウイルスによってテレワーク(在宅勤務)という長年開かなかった扉が開けられました。

インドネシアでも同じくコロナウイルスによって新しい生活がもたらされています。

その一例がマスクと手洗いです。
これまでインドネシアではバイクに乗る一部の人を除いてマスクを着けている人はいませんでした。
しかしながら、コロナウイルスの感染予防として、マスクを着けずに外出することは禁じられています。
マスクを着けていなかったら、小さな商店を除いてほぼすべてのレストランやモールで入店拒否されます。

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マスクはコンビニなどで売っています。

また街中の至るところに手洗い場所が設けられていて、手を洗う頻度が高くなっています。

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これは感覚的ですが、食事の前やトイレの後など手を洗わない人をたくさん見てきたので、こういった状況はインドネシアにとって良いことだなと思います。

マクドナルドや一部チェーン店ではかなり厳しくコロナウイルスの対応をしていて、対面または真横に座ることは禁止されています(実際に運用されている)

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一風堂の一部店舗ではアクリル板で仕切られています。

またお客さんが退席したあとはアルコールでテーブルをしっかりと拭いているのを見かけます。

こういったことは日本では当たり前ですが、インドネシアではまだまだ珍しいです。
このような衛生管理は良いことだと思うので、ぜひインドネシア中に広まってほしいなと思います。

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