就職活動をしたことがある方は「自己分析は大切」というのを聞いたことがあると思います。海外での現地採用へ向けての転職活動においても自己分析は大切で、就職・転職活動の60、70%%くらいは自己分析と言っても過言ではなく、就職・転職活動の中心的な部分です。
なぜ自己分析が必要なのか
転職活動において、自己分析をする意味として大きく2つあります。
ひとつは、自分の希望を知るためです。
転職活動をするということは、これから自分が働く会社を決めるということです。これから自分が働く会社を決めるということは、
- どんな仕事をしたいのか
(職種で言うと営業職、経理職または、車に携わりたい、人とたくさん話すしごとなど) - どんな企業で働きたいのか
(大企業、ベンチャー企業または安定感のある会社、成長できる会社など) - 別の味方をするとどんな生活をしたいのか
(しっかりと休日のある会社、忙しくても給料優先、家族と一緒にすごしたいなど) - さらにはどんな人生を送りたいのか
(キャリアアップして経営に携わりたい、のんびりとした人生など)
という自分の希望の上で決めます。
自己分析をするもうひとつの意味は、企業に自分のことを伝えるためです。
企業に応募して面接する際には、
- 自分の強み
- 企業にどのように貢献できるのか
- 志望理由(なぜその企業で働きたいのか)
などを伝えて自身のPRをしなければなりません。
つまり、自己分析とは、自分がどういう人なのかを知る作業です。
自己分析をして、自分のことを知ることで、転職活動で必要な履歴書・職務経歴書・英文レジュメを作成することができ、そして選考が進み面接する際に企業に伝えること・話す内容を決めることができます。
- 履歴書(経歴)
- 職務経歴書(経歴、業務内容、スキル)
- 英文レジュメ(経歴、業務内容、スキル)
- 面接(自己紹介、志望理由、強み(スキル)、貢献)
特に話すのがあまり得意じゃない方、面接は苦手という方は事前に自己分析を徹底することで、自分の考えや想いをより伝える事ができると思います。
僕自身も営業職でありながら話すのがあまり得意じゃないので、自己分析に相当力を入れました。
(実際の仕事でも準備を大切にしています。)
自己分析のやり方
自分自身がこれまでやってきたこと、身に着けたスキル・資格、そして特性(強み)を書いていきます。
大きなノートに手書きするかワードなどに打ち込んでいくといいと思います。
(キーワードでもいいので、思いついたことをなんでも書くことが大切です。)
Step1:経歴を書き出す
学歴・職務経歴を中心にこれまでの経歴を書き出しましょう。
またボランティアやサークル活動、趣味(旅行含む)で打ち込んだことなどもあれば、書きましょう。
Step2:各経歴の概要を書き出す
一通り経歴を書き出したら、それぞれの経歴で所属した団体について書き出しましょう。
-
例:
- 学歴であれば、所在地、学んだこと(専攻)
- 職務経歴であれば各企業の、所在地、業界、規模(従業員人数や売上)、どういう人がいたか(外国人の有無)など
- 旅行では、渡航先など。
(海外現地採用では、現地で生活できるか、現地人とうまくやれるかということも評価ポイントです。)
Step3:なにをやったかを書き出す
各経歴でなにをやったか、学んだか、より詳しく自分の経験を書いていきましょう。
-
例:
- 大学などで学んだこと
- 業務内容
- 取引相手(担当先)
- 実績
Step4:スキル(資格)を書き出す
検定などを受けて取った資格はもちろん、語学など資格はないけど自身でできると思うものを書いていきましょう。
-
例:
- 語学(英語:英検1級、インドネシア語:日常会話)
- 公認会計士
- 宅地建物取引士
Step5:自身の特徴を導き出す(強み・弱み、好き・嫌い、願望)
これまでに書き出した自分の経験やスキルを見て、そこからどんな特性があると言えるのか考えてみましょう。
言い切るには自信が無い、あるいは謙虚になってしまう気持ちもあるかもしれませんが、自分の経歴を肯定的に見て、どんな強みがあると言えるのか導き出しましょう。
もちろん、強みだけでなく、弱みや価値観や興味ということも書きましょう。
-
例:
- A大学(経営学部)→経営学・マーケティングの知識
- サークル活動(立ち上げと運営)→実行力、主体性、新規立ち上げ経験、マネージメント
- B社(建設会社、経理職、従業員数1000人)→建設業界、経理経験、大企業での働き方を経験
- C社(貿易会社、貿易業務、従業員数50人)→貿易業界、貿易業務、実務英語、少人数での働き方、様々な業務
- 英検1級→ 英語ができる、自主学習できる、成長意欲
- バックパッカー(10カ国)→海外経験、異文化、チャレンジ精神、行動力、適応力
※経験によりますが、一つの経験を色んな角度から見ることで、様々な強みが発見できます。
(特に面接では、企業のニーズに対して、自分をどのように見せるのかが大切です)
ここまで自己分析をすれば、就職活動に必要な書類(履歴書、職務経歴書、英文レジュメ)を作成する最低限の材料は出来上がります。
Step6:さらに深めよう!
企業選びの軸探し、面接対策、上記書類をもっと深いものにするために、上記の自己分析をベースにして、以下の問いに答えていきましょう。
- なぜそれをはじめたか
- 楽しかったこと
- 苦労したこと
- 学んだこと
- 好きだったこと
- 嫌だったこと
- 振り返って思うこと
などなど
⇒そして、再度また自身の特徴を導き出してみましょう。
さいごに
以上が僕が実際に海外転職(現地採用)時に行った自己分析のやり方です。自己分析は一回すれば終わりというものではありません。
転職活動を進めていく中で適宜、何度も見直して、追記・修正していきます。特に面接後は、質問されたことを振り返って、見直しましょう。
皆さんも自己分析にしっかりと時間をかけてやってみてください。