僕はインドネシアのジャカルタ近郊の企業で現地採用として就職して、営業をやっています。
インドネシアは物価が安いから生活費は安いよね?
でも現地採用って給料が安いからきついんじゃない?
というようなことを思っている人は多いと思います。
周りの人に聞いてシミュレーションした支出を紹介するとともに、30代になってインドネシアで転職をした僕自身の給料と支出についても公開します。
インドネシアで働いたらどのくらいお金が必要で、貯金はできるのか、参考にしてください。
インドネシア現地採用者の生活費
インドネシア、特にジャカルタで働く現地採用者の生活費について、紹介します。
住宅事情と一人暮らしの家賃相場
インドネシアで現地採用者が住む場合、主に2つのタイプの住宅があります。
1つは、コスと呼ばれるシェアハウスのような物件で、トイレ・シャワーが部屋についていて、共同キッチンという場合が多いです。コスは家賃が安く、基本的に電気、水道、wifiの費用が家賃に含まれいます。週に1回程度、管理人が部屋を掃除してくれます。
もう一つのタイプはアパートで、日本でいうマンションのことです。
こちらは電気、水道、wifi、ガスは別途払います。
部屋の掃除も自分でしなければなりません。
コス・アパートともに家賃はさまざまですが、ジャカルタで日本人の現地採用が住む場合、コスだと3万〜5万円。アパートだと5,6万円〜です。
駐在員の場合は住宅は会社が用意してくれますが、現地採用の場合だと会社が用意してくれたりしてくれなかったりします。
食費は?
インドネシア人は外食をすることが多く、至るところに屋台を含めてレストランがあります。
屋台だと1食あたり1万5千ルピア(約115円)くらい。モールの中にあるレストランだと5万〜20万ルピア(約400円〜約1540円)。
日本食は10万〜20万ルピア(約770円〜1540円)で食べることができます。
例えば平日は、朝は50円のパン、昼は会社で食べる(無料)、夜は屋台で食べる(120円)。
そして休日は朝は50円のパン、昼はモールで食べる(450円)、夜は日本食レストランで食べる(1000円)という生活をすると、
平日:(50+120)円/日×22日=3,740円
休日:(50+450+1000)円/8日=12,000円
→食費一ヶ月:15,740円
になります。
アパートはキッチンがありますし、コスにも共同キッチンがありますので自炊することもできます。
うまく自炊すれば、食費を抑えることができます。
お酒は飲めるの?
インドネシアはイスラム教徒が多いのでお酒を飲むのが難しい、高いんじゃないのと思う人もいるかもしれません。
たしかに日本酒、ウイスキー、ワインなどはめちゃくちゃ高いです。日本3〜5倍します。
一方でビールは良心的な価格で、1本150円くらいです。※ただし1缶の容量は320mlで少ない。
セールのときに買えば100円くらいで買えちゃいます。
1日に2本ビールを飲むとすると、
1ヶ月:150円/本×2本/日×30日=9,000円です。
たばこ
たばこは銘柄によりますが1箱200円くらいです。
2020年1月に増税されて、たばこの価格が35%上がるとの話もあります。
そうなると1箱270円になります。
携帯電話は?
僕は日本の携帯電話をSIMロック解除して、Telekomsel という会社のSIM(プリペイドプラン)を使っています。
プランはいろいろあるので自分に合ったものを使えます。例えば30GBだと16万5千ルピア(約1270円)です。
僕は部屋にWiFiがあって、さらに会社が携帯電話(50GB)を支給してくれているので、部屋の中ではWiFiを使い、外出中は会社の携帯電話でテザリングして自分の携帯電話を使うことが多いです。
なので自分の携帯電話プランは4GBのものを使っています。
4GBだと料金は4万ルピア(約310円)で、めっちゃ安いです。
交際費
インドネシアでお酒を飲んで食事をすると3000円〜5000円かかります。
毎週1回(月4回)飲むと1万2千〜2万円かかります。
僕の場合は、会社の同僚(上司たち)と飲む場合は、上司がすべて払ってくれます。大変ありがたいです。
休日はインドネシア人と遊ぶことが多いのでお酒を飲むことはほぼありませんが、たまにおごったりするので、1日に3,4000円使うこともあります。
疲れたときにマッサージに行きますが、60分で600円、90分で1000円くらいです。
日本の場合を考えると、飲みに行けば1日に1万円以上使うこともありますし、(日本では高くて行きませんが)マッサージは1回4000円くらいします。インドネシアだとかなり安くで楽しめます。
交通費
インドネシアではインドネシア人含めて、歩いたり自転車に乗ったりしません。
基本的に公共交通機関かバイクタクシーやタクシーを利用します。
現地採用の人だと住んでいる場所によりますが、バイクタクシーやタクシーを使う人が多いです。
現地採用で会社から車を支給されていない場合は、通勤時の交通費を自分で払わないといけません。
例えば、バイクタクシーで片道2万ルピア(約154円)の場合、
1ヶ月の通勤にかかる交通費は、
154円/回×2回(往復)/日×22日=6776円
休日は近くのモールに遊びに行くとして、
(片道2万5千ルピア(約192円)の場合)
192円/回×2回(往復)/日×8日=3,072円
1ヶ月の交通費の合計は、
9848円で約1万円です。
僕の場合は、会社が車を支給してくれているので通勤時の交通費はかかりません。
ただ休みの日には、自分でタクシーに乗ってジャカルタに行くことがあるので、1ヶ月1万円くらいかかっていると思います。
支出は?
節約生活、普通レベル、自分の場合、3つのパターンを紹介します。
節約生活
住宅:自己負担(コス3万円)
車:支給なし
食費:屋台中心
お酒:飲まない
たばこ:吸わない
夜ご飯は屋台で食べて、週末はモールで500円くらいの食事を1食するという感じの、少し節約しようという生活です。
1ヶ月の支出合計は76,500円になりました。
普通レベル
住宅:自己負担(コス4万円)
車:支給なし
食費:屋台使わない(モールレストラン+日本食レストラン)
お酒:飲む(1日ビール2本)
たばこ:吸わない
住宅はまあまあ良いレベルのコスを考えています。
食事については夜ご飯はモールのレストランで500円くらいのものを食べて週末は日本食を食べる想定をしました。
服も毎月多少買って、お酒も飲む人の場合を考えました。
支出合計は123,500円です。
人によりますが節約を特別意識しない普通の生活だと思います。
僕の場合
住宅:会社負担
車:支給有り
食費:屋台使わない(モールレストラン+日本食レストラン+たまに自炊)
お酒:飲む(1日ビール2本)
たばこ:吸わない
インドネシアでの生活をはじめたころは調理器具などいろいろと揃えたので出費がかさみましたが、4ヶ月経って最近落ち着いてきました。
この生活費は最近の生活のものです。たぶん今後もこんな感じだと思います。
インドネシアでの生活自体の支出は約8万円です。
僕は年金と日本で保険に入っているので、それが毎月2万円くらいかかります。
住宅、車、あと携帯電話を支給されているので、上のパターンよりかなり良い条件ですが、ジャカルタから 車で1時間くらいのところに住んでいて、月に数回ジャカルタに遊びに行っているので、休日の交通費がかさんでいます。
インドネシアでの現地採用、貯金はできるのか?
インドネシアでの日本人現地採用者の給料は、職種や経験・能力(語学力など)によって異なりますが、
手取り月収で、
20代だとだいたい15~20万円
30歳前半でだいたい20~25万円
という求人が多いです。
上記の月収に加えて、多くの会社ではレバラン手当(給料1ヶ月分)がつきます。※ラマダン(断食)後のボーナスのようなもの。
仮に20代で手取り15万円(住宅、車支給なし)の場合で、上記の普通レベルの生活をしても毎月2万円。そしてレバラン手当で15万円、1年間の合計で約40万円貯金することができます。
節約生活をすれば、手取り15万円でも年間で100万円貯めることができます。
手取り20万(住宅、車支給なし)で節約生活をすると年間170万円近く貯金できます。
現地採用者に住宅(手当含む)や車を支給する会社はたくさんありますので、そうなればもっと貯金することができます。
僕の場合
現地採用の中でもかなり良い待遇で働かせてもらっています。
住宅と車を支給されていて、給料は約30万円あります。
なので年金や保険を払っても毎月20万円貯金ができています。レバラン手当に加えてさらにボーナスが1ヶ月分あるそうなので、単純計算すると年間300万円貯まります。
正直にいうと、僕は特別な能力や経験があるわけでもなく、むしろ30代前半なのに会社員としてのキャリアが2年半しかありません。
こういう待遇の良い会社と巡り会えたのはタイミングというか運が大きいです。
実際に現地採用でも待遇は会社によりけりです。
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