前回、英語(外国語)学習は読み・書き・聞く・話すを意識するのが大切だと言いましたが、実はもう一つ気をつけないといけないことがあります。
それは範囲です。
英語(外国語)を勉強する範囲を考える必要があります。
実際に使う英語と勉強する英語のズレ
例えば、学校で習った英語と実際に外国人との会話で話された英語が違うくて理解できなかった経験はありませんか。
具体的に言うと、
例えば、挨拶にでいうと学校ではHow are you?を習います。
しかし、実際の外国人との会話では、
How’s it going?
（How are you?の少しくだけた表現）
を使われることがあります。
How’s it going?の意味を知らない人は、ほぼ100％戸惑い、会話に詰まってしまうと思います。
勉強したこと実際に使うこと(必要なこと)がズレていると、意味がありません。
わかりやすくいうと、学校のテストで、範囲と違う場所を勉強していたら良い点数は取れませんよね。
歴史の教科で、テスト範囲が明治時代なのに、範囲とは違う鎌倉時代のことを勉強していたら明治時代のことはわかりませんよね。
英語(外国語)学習でも範囲を意識しよう！
それと同じことが多くの人が行う英語(外国語)学習でも起こっています。
みなさんが良く英語を勉強する際に利用する英検とTOEICについて、日常生活で使う英語かどうかを図で表しました。
（自身の感覚的な部分を含んでいますので、注意してください。）
英検準1級・1級やTOIECに集中して英語を勉強してきた人は、いざ旅行などで外国人と話す際になかなか言葉が出てこないのではないでしょうか？
外国語を勉強する際に、あなたがどんな状況で外国語を使うのか、使いたいのか考えながら勉強するのが大切です。
学校で使うのか
病院で使うのか
仕事で使うのか
友達との話で使うのか
恋人と使うのか
さらに細かく内容をみると
買い物、映画、家、宗教、食べ物、料理、スポーツ、健康、筋トレ、美容
などなど
一生懸命勉強してもあなたが実際に使う場面に適した英語でないと、実際には使えません。
学校で使いそうな英語
How do you spell that?
スペルはどう書きますか?
Could you show me the textbook?
テキストを見せてもらっていい?
Do I have homework?
宿題はありますか?
旅行で使いそうな英語
I’d like to check in for my flight.
チェックインをお願いします。
What time does the train leave?
電車は何時に出発しますか？
Could you take my picture?
写真を撮ってくれませんか?
病院で使いそうな英語
I have a headache.
頭痛がします。
I feel dizzy.
めまいがします。
I need a certificate of my medical treatment here for my insurance.
保険のために診断書が必要です。
仕事で使いそうな英語
I have the report/information you asked for.”
頼まれていたレポートを持ってきました。
Could you please give me a quotation?
見積書をください。
I’d like to set up a meeting tomorrow.
明日ミーティングをしたいです。
それぞれの場面で、各場面に適した言葉があることがわかります。
あなたが出会った英語が必要な英語！
漠然としたイメージしか湧かないかもしれませんが、
かんたんにいうと実際に直面した言葉が実際に使うものです。
だから実際に英語を使う場面に行くことが重要です。
英語を使ってみてわからなかったことや言いたくても言えなかったことをメモして、一つずつ調べて学習するのが大切です。
また実際の環境に身をおけば、イメージの精度も上がるので、予測して勉強がしやすくなります。
もしなかなか英語を使う場面に行くのが難しければ、あなたが家族や友達と、または仕事で日本語を使って何を話しているのか意識してください。
そのあなたが話している日本語の英語が、あなたに必要な英語の可能性が高いです。
あなたがよく使う日本語の単語や文章をメモしておいて、英語でなんていうのか調べてリストを作って置くと、あなたに適した英語教材が出来上がります。
英語以外の外国語にも応用できます！
僕は22歳のときから海外旅行に行きはじめて、外国人が話す英語がわからないし、自分がいいたいことも伝えられない経験を何度もしてきました。そのたびに、あれってなんて言われたんだろう? これってどうやって英語で言えばいいだろうと考え調べてきました。
現地の友達と会うときは事前に質問リストを作って覚えて行ったこともありました。
そのおかげで、英語でコミュニケーションをとることができるようになり、インドネシアで英語を使って仕事をすることができています。
一度自分がどんな言葉が必要なのか、よく使うのかがわかったら、他の言語を学ぶときに応用することができます。
英語を学んだときにすでに自分が使う言葉リストを持っていたので、インドネシア語を学ぶ際にはそれらの言葉を中心に勉強したので、より実践的に学ぶことができて、早くインドネシア語ができるようになりました。
もちろん、実際にインドネシアに来て、わからないインドネシア語にもたくさん出会いました。
事前にそれらのインドネシア語を網羅して学ぶことができたかというと、難しいと思います。
やっぱり実際にインドネシアに来てみないと現地のインドネシア語に触れてみないとわかりませんでした。
英語を使う環境に飛び込もう！！
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まとめ
◆外国語を学ぶときには、範囲を意識しましょう。
◆あなたが日常で話している日本語の英語や、英語を使う環境に身を置いた時に使う英語が、あなたに必要な英語です。
◆外国語（英語）を使う環境に飛び込むのが外国語習得の一番の近道。
