海外で暮らす日本人は139万1,370人(2018年10月1日、外務省:海外在留邦人数調査統計)います。日本人の約100人に1人が日本以外の国で生活しています。
前年よりも3万8,400人(約2.84%)増えています。
日本人がたくさん住んでいる国は?
外務省の海外在留邦人数調査統計で上位50各国について表にまとめました。
ここでいう海外に住んでいる日本人(海外在留邦人)とは、海外に3か月以上在留している日本国籍を持っている人のことです。
※1:日本人の子であっても、 日本国籍を持たない人は含まれていません。
※2:3か月以上滞在するつもりであれば、 調査された時点において滞在期間が3か月未満であってもこれに含まれています。
日本人が住んでいる人数が最も多い海外の国は、アメリカです。
44万6,925人住んでいて、海外に住んでいる日本人全体の約32%です。
民間企業関係者が11万人以上、そして留学生・研究者・教師が7万人以上となっています。
日本人にとっても世界にとっても経済と研究・教育の場所なんだなと感じます。
第2位が中国で12万76人で全体の約8.6%です。
中国には日系企業が3万社以上あり、そのため民間企業関係者が10万人近くいます。一方で、留学生・研究者・教師の人数は1万人程度で、日本人にとっての中国は経済、ビジネスの場所なようです。
第3位はオーストラリアで9万8,436人の日本人が住んでいます。
海外に住んでいる日本人全体の約7%です。
民間企業関係者は6,7千人程度ですが、留学生・研究者・教師は約2万人、そしてワーホリ含むその他の人数が1万5千人ほどです。オーストラリアは時給が高くワーホリをする日本人にとって、一番人気の国です。
第4位はタイ。東南アジアの国です。タイに住んでいる日本人の下図は7万5,647人で全体の約5.4%。
東南アジアを狙う日系企業が数多くあり、民間企業関係者は5万人を越えます。
驚くのが7万5千人のうち首都バンコクに5万5千人が住んでいます。都市別で見ると、アメリカのロサンゼルスに次ぐ日本人がたくさん住んでいる都市で第2位です。
順位 | 国(地域)名 | 在留邦人数 | 前年比 |
1 | 米国 | 446,925 | +4.9% |
2 | 中国 | 120,076 | -3.3% |
3 | オーストラリア | 98,436 | +1.2% |
4 | タイ | 75,647 | +4.0% |
5 | カナダ | 73,571 | +5.1% |
6 | 英国 | 60,620 | -3.6% |
7 | ブラジル | 51,307 | -2.1% |
8 | ドイツ | 45,416 | -0.8% |
9 | フランス | 44,261 | +3.6% |
10 | 韓国 | 39,403 | -0.9% |
11 | シンガポール | 36,624 | +0.6% |
12 | マレーシア | 26,555 | +8.8% |
13 | 台湾 | 24,280 | +15.3% |
14 | ベトナム | 22,125 | +28.1% |
15 | ニュージーランド | 20,822 | +5.9% |
16 | インドネシア | 19,612 | -0.5% |
17 | フィリピン | 16,894 | +2.0% |
18 | イタリア | 14,600 | +3.2% |
19 | メキシコ | 11,775 | +5.0% |
20 | アルゼンチン | 11,561 | +0.9% |
21 | スイス | 10,982 | +1.4% |
22 | オランダ | 9,986 | +8.6% |
23 | インド | 9,838 | +6.7% |
24 | スペイン | 8,724 | +6.5% |
25 | ベルギー | 5,896 | -8.5% |
26 | パラグアイ | 4,554 | +8.0% |
27 | スウェーデン | 4,345 | +11.7% |
28 | アラブ首長国連邦 | 4,280 | +5.1% |
29 | カンボジア | 3,934 | +11.8% |
30 | グアム(米領-在ハガッニャ総) | 3,809 | -2.1% |
31 | ペルー | 3,461 | +1.5% |
32 | オーストリア | 3,024 | +1.5% |
33 | ボリビア | 2,991 | -1.0% |
34 | ミャンマー | 2,776 | +6.4% |
35 | ロシア | 2,715 | +0.7% |
36 | アイルランド | 2,596 | +12.1% |
37 | チェコ | 2,248 | +25.5% |
38 | フィンランド | 2,005 | +9.9% |
39 | トルコ | 1,815 | -10.1% |
40 | ポーランド | 1,761 | +10.3% |
41 | チリ | 1,694 | +1.1% |
42 | ハンガリー | 1,691 | +4.5% |
43 | デンマーク | 1,569 | -5.2% |
44 | 南アフリカ | 1,408 | -6.4% |
45 | コロンビア | 1,323 | +3.1% |
46 | ネパール | 1,203 | +4.9% |
47 | ノルウェー | 1,165 | +0.8% |
48 | イスラエル及びガザ地区等 | 1,137 | +8.0% |
49 | サウジアラビア | 1,105 | -18.9% |
50 | パキスタン | 1,048 | -2.8% |
インドネシアは、、、
インドネシアに住んでいる日本人の人数は、1万9,612人です。前年よりも0.5%減りました。
順位でいうとベトナムとニュージーランドに抜かれて16位です。
1年で5.9%増えているニュージーランドもすごいですが、ベトナムは1年で28%も日本人が増えています。なぜでしょうか。。。
それはさておき、インドネシアは東南アジアの国で見ると、タイ、シンガポール、マレーシア、ベトナムに次ぐ5番目に日本人が多い国になっています。
都市で見ると、ジャカルタにおよそインドネシアに住む日本人の半数の1万1千人がいます。
やはり大都市にビジネスチャンスや研究・教育機関が多いので、人が集まるのでしょうね。
日本人はめずらしい??
海外の各国で日本人がどのくらいいるのか、各国に住んでいる日本人の1万あたり人口を調べてみました。※各国の人口で在留邦人数を割って、各国において住んでいる日本人の1万人あたり人数を計算
第1位はグアムでした。グアムの人口は16万6000人で住んでいる日本人は3,809人です。1万人あたりにすると約230人の日本人が住んでいます。
グアムは日本人に人気のリゾートなので、気に入って住んでいる人がたくさんいるのでしょうね。
第2位はシンガポール。シンガポールの人口は575万7千人でシンガポールに住んでいる日本人は3万6,624人です。1万人あたりにすると約63人もいます。
日本人が最もたくさん住む国、アメリカでは1万人あたり13.66人です。
シンガポールやニュージーランド、オーストラリアの方が日本人の割合が多いですね。
東南アジアで 1番日本人が住んでいるタイでは、1万人あたり10.9人です。数だけでなく、割合でもたくさんの日本人がタイに住んでいることがわかります。
では、僕が住んでいるインドネシアはどうでしょうか?インドネシアの人口1万あたりのインドネシアに住んでいる日本人の数はなんと、、、0.07人です。少なっ!!
インドネシアに住んでいる日本人の数は約2万人で世界でも第16番目に多いのですが、インドネシアは世界でもトップクラスに人口が多い国で、インドネシアの人口は約2億7千万人います。2億7千万人のうちの日本人2万人なので、インドネシアでの日本人はかなりめずらしい存在になります。
もちろんたくさんの日本人がジャカルタで暮らしているので、ジャカルタではあまりめずらしい存在ではないかもしれません。
順位 | 国(地域)名 | 1万人あたり在留邦人数 |
1 | グアム(米領-在ハガッニャ総) | 229.46 |
2 | シンガポール | 63.62 |
3 | ニュージーランド | 43.90 |
4 | オーストラリア | 39.54 |
5 | カナダ | 19.84 |
6 | 米国 | 13.66 |
7 | スイス | 12.88 |
8 | タイ | 10.90 |
9 | 台湾 | 10.23 |
11 | 英国 | 9.03 |
12 | マレーシア | 8.42 |
14 | 韓国 | 7.70 |
15 | フランス | 6.81 |
13 | パラグアイ | 6.55 |
16 | オランダ | 5.85 |
17 | ドイツ | 5.46 |
18 | アイルランド | 5.39 |
19 | ベルギー | 5.13 |
10 | アラブ首長国連邦 | 4.44 |
20 | スウェーデン | 4.36 |
21 | フィンランド | 3.63 |
22 | オーストリア | 3.40 |
26 | デンマーク | 2.73 |
23 | ボリビア | 2.63 |
25 | アルゼンチン | 2.61 |
27 | ブラジル | 2.45 |
24 | カンボジア | 2.42 |
29 | イタリア | 2.41 |
28 | ベトナム | 2.32 |
30 | ノルウェー | 2.18 |
31 | チェコ | 2.11 |
32 | スペイン | 1.87 |
33 | ハンガリー | 1.74 |
34 | フィリピン | 1.58 |
35 | イスラエル及びガザ地区等 | 1.36 |
36 | ペルー | 1.08 |
38 | メキシコ | 0.93 |
37 | チリ | 0.90 |
39 | 中国 | 0.84 |
40 | インドネシア | 0.73 |
41 | ミャンマー | 0.52 |
42 | ポーランド | 0.46 |
43 | ネパール | 0.43 |
44 | サウジアラビア | 0.33 |
45 | コロンビア | 0.27 |
46 | 南アフリカ | 0.24 |
47 | トルコ | 0.22 |
48 | ロシア | 0.19 |
49 | インド | 0.07 |
50 | パキスタン | 0.05 |
実はインドネシアで働くと決めた理由のひとつに、このインドネシアでの日本人の希少性がありました。経済の法則として希少性が高いほど価値が高いので、まだまだインドネシアは発展していませんが、インドネシアが将来的に成長していけば、ある意味先駆者となりインドネシアでの能力と経験が活きると思いました。
あとめずらしい存在なので、ある意味人気者になれるかもしれませんね。
海外で生活する国を選ぶ際に、日本人の人数と割合も参考にしてみてください。